ドイツにきて9ヶ月をまとめる。
このブログの更新は2年前で止まって、今は完全に2年前にはあまり想像できなかった別の人生を歩んでいますが、
2022年6月3日ドイツに移住してから9ヶ月になります。
あっという間?な気もするし、長かった気もする9ヶ月間でした。
ようやく目標としていたものを達成したので、それについて少し報告しようと思います。自分の人生の記録でもあります。
まず、2021年9月3日に新卒で入社した外資系メーカーをやめて、ドイツに結婚を目的として移住しました。
そして、無事手続きを乗り越えてドイツで入籍し、言語学校の日々が始まりました。
ドイツ語のレベルはA1からA2-B1-B2-C1-C2のレベルに分けられていて、C2が最高レベルです。わたしは結婚ビザにA1が必要だったので、A1だけなんとか独学で日本で取得し、自己紹介しかできないレベルでドイツに渡航しました。
ドイツにしばらく住むことは目に見えていたので、ドイツで一人で独立して暮らせるくらいのレベル(万が一のため)までドイツ語はめざしていました。
そのあと、職業訓練学校か、大学に入ってドイツの教育をうけて、社会にでる計画でした。
(大半の方はご存知の通り)わたしは理系大学を出た完全な理系ですが、働いて気づいたのは、「スポーツに仕事として関わりたい」ということでした。
趣味は仕事にできないとか、趣味は趣味のままがいいとか。よく言われますが、自分はちょっと我慢できなかったです。
会社の上司の一人の人に「人生を通して学びたいことは?」と聞かれて、人間の身体を勉強したい。知りたい。ああ、自分はスポーツが好きすぎる人間なんだ
と改めて感じました。(変態、脳筋、なんでも言ってください。受け入れます)
ずーと仕事しながら、ずーっとずーっと悩んでいて、つまずいていたタイミングも合間って、ドイツの移住を決断し、ドイツで完全に新キャリアを築くつもりで移住しました。
理解してくれた周りの方には感謝しかないです。本当に。ありがとうございます。
そして、言語学校をA2レベルから移住直後9月2週目から初めました。授業は毎日午前中。午後は宿題、自習、夕食の支度(実家を出たほやほやの仕末)に費やし、12月末にはB1を終了。この辺のドイツの習得については詳しく今度記録に残そうと思います。
年末年始に将来のキャリアを本格的に考え始め、考え抜いた結果、ケルンにあるケルン体育大学に学士課程として入学し直すことにしました。
ドイツで働くなら、ドイツの経歴持っている方が絶対有利だし、今の自分の持っている経歴では好きな仕事からかなり専門的に離れているので、就職は難しいし、そもそも今はスポーツが「好き」なだけで、何も知らないので、専門性を高めたかったです。
そして、わたしの工学学士は、ケルン体育大学には何も認められないので、大学院ではなく、学士課程からのスタートになります。
そして、ケルン体育大学に入学するには、ドイツ語、スポーツ試験に合格という二つの鬼門が待ち受けています。
ドイツ語のレベルはDSH試験合格というまた別次元のドイツ語レベル。DSH試験とはドイツ語の大学の授業についていけるレベルを証明するために大学側が設けるドイツ語試験です。世間的にはC1レベルと言われているそうですが...
スポーツ試験は器械体操、球技、ラケット競技、陸上競技、水泳、、と幅広いスポーツ領域から要件があるのですが、1つしか落としちゃだめで、朝から夜までぶっ通しで行われます。これも今度まとめて記録として残します。
このドイツ語試験とスポーツ試験合格を目指して、準備を始めました。この時もう3月。
ドイツ語試験についてはケルン体育大学に言語学生として入学し、毎日オンライン授業。スポーツ試験は完全に自主練です。
そして不運にも試験日程が5月末に集中する始末。
どちらか落とすと秋学期入学には間に合わないので、もう1セメスター待って、2023年冬入学になります。
言語学校の先生は「アジア人が1セメスターでの一発合格は難しい」と言ったり
すでに一回試験に落ちてしまって、2セメスター目での合格をめざしている生徒をベタ褒めしたり
とにかくアンフェアな状況に置かれながら、泣きながら勉強しました。(本当に沈みました)
先生に褒められないまま勉強するってこんなにも苦痛なんだと痛感。
(自分、褒められて成長するタイプです)
スポーツテストもトライアスロンを5年トレーニングした身体は100m全力で走ることを忘れていたり、幼稚園から苦手意識のある器械運動、やったことない砲丸投げなど、そうそう簡単にはできない能力を問われる、、ドイツ人でさえ苦労するこの試験。どうすりゃいいの。
知ってるネットワークとYoutubeを酷使し、何とか練習。
高校の先生、現地の友達、道端の人、すでに通ってる体育大学の学生、この間助けてくださった方には感謝です。
そして、
金曜日(DSH筆記試験)
月曜日(DSH口頭試験)
火曜日(スポーツ試験)
というありえないくらい不運なスケジュールで試験スタート。
正直、DSHは受かるのを諦めてました。落ちても、ドイツ語もっと時間かけて勉強して、準備万全で来年から大学に行こうと考えていました。
「言語学校には2セメスター通うもんだ」ってもう先生に洗脳されてますね。金曜日突破しても月曜日の対策なんにもしていないし。
金曜日の結果が土曜日メールで届き、結果はまさかの合格。
その場にいた同志(1セメスター目で落ちたのが考えられないベラベラな友達)も合格。
飛び上がって喜ぶと同時に
やばい。鉄棒やってる暇じゃない(でも、鉄棒も火曜日必要)。口頭試験の準備しないとってことで、土日はほぼ口頭試験の準備。
迎える運命の月曜日。
震えながらそのわたしを影で泣かせた先生の前で口頭試験。
最後に先生一言「何時間勉強したの?」
「授業が終わったあとからできる限り。勉強しました」
先生「あなたの成長は目に余るものだったわ。すごく努力がわかった。この努力を続けてね。合格。」
ウォーーーーーーーーーーーーーん泣
初めてガチ褒められたよ
この瞬間報われたと思いましたね。
ってことで、嬉しさを爆発させながら、火曜日のスポーツ試験にコマを進めました。
ケルン体育大学の入学条件の一つにこのスポーツテストがあるのですが、
ケルン体育大学はBochum大学(読み方日本語わからない)のスポーツテストも認めていて、私はできるだけチャンスを増やそうと両方の大学のスポーツテストを受けることにしていました。
チャンスは増えても内容はほぼ変わらないんですが。
このテストの内容は今度じっくり説明したいので、略します笑
そして合格。
合格率40 50%といわれるテスト。ドイツ人も本当に苦労する中、満点合格。
三日間、自分よく頑張った。
本当に落ちても不思議じゃないし、落ちても仕方ない、半年頑張ろうと思ってたので、本当に3日で全てを手に入れてしまって、いまだに信じられないです。
ずっとホワホワしてます。
このために携帯からあらゆるアプリを消したり、netflix英語で見るの我慢したり、アンドレアスともドイツ語で会話したり、トライアスロンの練習我慢したり、アンドレアスの誕生日祝えなかったり、いろんなことを犠牲にしてました。。
まずはアンドレアスに感謝したいです。ドイツに移住して、好きなことやらせてもらえて、本当にありがたいです。大学進んだら、全力でスポーツ学んで、我々二人のパフォーマンス向上に貢献します(脳筋)。
ってことで、長々と書きましたが、これがわたしの近況です。
久しぶりにゆっくりできるので、秋学期はじまるまで、大学の準備やら、バイトやら、自由時間めいいっぱい使って、enjoy したいです。