デンマークの文化を講義で学ぶ
マイクロソフト本社で「デンマークの文化」の講演会があったので、訪れてみました。
facebookでのイベントで告知があって、Microsoftの本社に行けるいいチャンス!と思って申し込みました。
facebookからイベントに参加するのがデンマーク流なのか、実はまだ1人で参加したことはなく(ビビリ)、少し不安でした。(1人だとあんまり何もやらない人)
いざ潜入!!
おしゃれなビルです。
中に入ると、さすが大企業、マイクロソフト、そしてデンマーク。
デニッシュってあたりも流石ですね。ごちそうさまです。
スピーカーはデニスさん。デンマーク人で作家、教授、コンサルタントなど、数多くのことをやっている人。
文化を玉ねぎに例えて教えてくれました。
1.外側 表現など
一番可視化されやすい文化について、彼はデンマークの旗の例をあげていました。
デンマーク人は国旗をやたらと使います。
スーパーの広告だったり、誕生日ケーキのデコレーションだったり。
日本だったら伝統ある家に生まれて祝日に国旗を外に掲げるか、オリンピックくらいです。
うちの家に日本国旗あるのでしょうか。
牛乳の広告を国旗を掲げてしますか?日本ならなんかしら疑いますね笑🇯🇵
2.規範
デンマーク人の特徴を5,6こ例に出してくれたのですが、
そのデニスさんが紹介する中で、「変な特徴」と紹介して、会場を盛り上げていたデンマーク人の規範が
日本と同じ!と言うのがありました。
1人だけ真顔でうなずいてましたよ。
それは、how are you? 問題。
デンマーク人はhow are you ? と聞きません。
和訳すると「調子はどうですか?」といった具合。
デンマーク人は真剣に何が起きたか説明しだす、と言うのです。
他の国、例えば(アメリカとかアメリカとか)は挨拶としてhow are you?を使います。
別にそんなに詳細を知りたいわけではなく、ただ、goodって答えればいいのですが、正直まだ慣れません。
いやだってhow are you? でしょ?私のこと聞いてるんでしょ?ってなります。
いや、その時初めて気づいたんですけど、デンマーク人って、how are you?って聞いてこないですね。
やっぱり、国民の習性、規範というのは知るのは難しいと。
デニスさんも言っていました。
しかし、彼はその国民性を知るのはとても大切であると。
でもwhy?と聞いてはいけない、と言っていました。
すごい批判的に聞こえるそう。
というか、理由ないことがほとんどですし、
あるかもしれないけど、もう習慣化されているものだし、失礼な聞き方になってしまうこともあります。
日本人が人と会う度お辞儀するのはwhy?why?と聞かれたらなんて答えますか?
模範解答)「日本人はお辞儀をする事でお互いを尊敬して、敬っているんだよ。」
もちろんそう思っていますが、どちらかというと、もう機械的に習慣化された動作ではありませんか?
Why?と聞かれると、自分のしている動作になにか論理的理由があって、それを答えなければならないような切迫感があるように感じてしまいます。
その理由があんまりないと、「じゃあそれは意味がないではないか」というように批判されている気分にもなってしまうかもしれません。
どちらかというと、
「なにをしているの?」とか
「いつそれをするの?」とか
「もし〜だったら」
みたいな質問の方が真の意味に近づけて、相手を傷つけずに済む。とデニスは言っていました。
3.価値
これは玉ねぎの1番芯の部分。文化の根底にあるものです。
デンマークの価値は
信用
平等性
集団性
合理主義
自由
だそう。
集団性とかは日本と似ているかもしれませんが、全く違う価値観のものもあります。
それは平等性です。
上司も部下もみんなファーストネームで「さん」すらつけません。(Msとかも)
ぜーいん下の名前です。
名前だけじゃなくて、話してる時も(デンマーク語ですが)とてもフラットな関係に見えます。
日本だといくら言いたいことがあっても、その時の状況、人、雰囲気(1番大事)で言葉を選んで伝え方を変えたりすることがあります。
それがない。
最初それを聞いたときはびっくりしたんですけど、その平等性がデンマークのさまざまな文化に貢献していることに気づきました。
みんなで話し合って、グループでの意見を尊重するとか、みんなに等しく発言権が与えられて初めてできることです。
また、デンマークは羞恥心スコアが1番低く、笑われるのを気にしないそうです。
それはみんな平等と知っているから。
ブラックジョークも言うし、差別とか宗教に対しても疎いらしいです。
これを聞いてパーティーの真っ只中に人種差別についてディスカッションしていたのを思い出しました。そういうことか。
講演という形でデンマーク文化を知ることができたので、理論立てて、よりデンマーク文化を理解できた気がします。
起きた出来事に対して、自分の知っている文化で納得する作業が面白くなりそうです。