あすりーじょ

(国立理系大学→留学→就職→国際結婚→移住→大学入学)*トライアスロン

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DTUの授業を振り返って

テスト、課題がすべて終わりました。

 

 

あっという間なようで意外と長かったセメスター。

 

 

第二セメスターは、

  • From analytics to action
  • Service and Work Systems Design
  • Holistic Design of Engineering Systems

 

という三つの授業を取っていました。

 

 

 

一番目の授業は統計情報がいかに実社会に生かされるのか。という内容。

 

 

 

データを分析するだけではなく、それ以外のシステムをしっかり整えていないと会社の利益には結びつかない。会社のビジネスのゴール、データ分析で何を得たいのか、分析チームと経営陣との連携などの包括的な戦略が欠かせません。っていうのを実社会の例を分析したレポートや論理から学びました。最終的には仮想の洋服通販会社のデータをチームで分析して、経営プランの提案書を書くという課題をチームで取り組みました。

 

感想としてはデータの分析処理に関してはほとんど一切チームに関わって貢献することができなかった。(自分がバリ遅で周りの経済系の専攻の子の方が効率がよく、早かった)その代わり、できた分析データから分析し、アイデアを出す方に徹したが、統計データの扱いに慣れていないせいで、チーム内のコミュニケーションに手こずった。しかし、課題が「マネージャに提出する提案書」だったので、いかに簡潔に伝えるかが課題だったので、専門知識のない人にもわかりやすく伝えるという点では自分の視点は生かせたのではないかと思う。

 

 

 

実際、レゴや紙を使ってエンジニアと病院の人が会話するというのだから、この「素人でも理解するには」のはどれだけ大変なのかがわかった。

 

 

 

 

Service and Work Systems Designの授業では、企業とコンタクトをとってその企業のサービスシステム、ワークシステムをツールを使って分析し、課題点を見つけ、解決することで、使ったツールの利点、欠点を見つけるというもの。

 

 

完全プロジェクト制で、私のチームはTooGoodToGoの食料廃棄アプリとコラボレーションし、内部システムを改善する案を作りました。

授業ではシステムを授業で紹介されたツールを使って分析したのですが、どのツールがそのシステムに向いているのか使ってみないと向き不向きがわからず、失敗するケースもありました。

 

課題発見にはワークショップを使ったのですが、今まで使ってきた分析ツールとの繋がりがうまく行かず、プロジェクトはほとんどワークショップ単体での結果となってしまいました。それが指摘され、成績は他のと劣ってしまいましたが、この授業でデザインツールへのアクセスが広がり、なんとなくわかってきたので、得られたことは大きかったです。そしてチームメイトが学生結婚していて、デンマーク人にも色々いるなと思いました笑

 

 

 

 

授業やグループワークで散々お世話になったSkylab。無料でコーヒーが飲め、予約すればグループワーク用にプロジェクター付きの部屋が利用できます。

 

 

 

Holistic Design of Engineering Systems

 

 

これは一個上の授業とほとんど似ていますが、こちらはECTsが10と今まで紹介した授業の二倍でした。

 

 

毎週水曜日朝9時から16時まで基本缶詰で授業または作業。(昼食1時間休憩あり)

 

 

企業とコラボし、企業の課題点を見つけ、解決するというもの。こちらはツールよりは成果重視。

チームメイトがまさかの企業の社員だったので、その会社とコラボすることに。

彼はフルタイムで働きながら、この授業だけとっている社会人学生。二人の子供を持つパパ。

プロジェクトではリサイクリングシステムを構築し、その企業で使うプロダクトの包装をプラスチックからダンボールに変えるという二つのレベルで改善策を考え、デザイン。

感想としては、この授業が一番うまく行ったかなという印象。一人一人がチームに積極的で、チームリーダーがなんとなくそのパパさんに決まっていて、チームのリードがうまかった。

 

 

課題は成果レポート6000wordsと、3分のビデオ、クライアント用の成果物。

 

 

私はビデオを担当。

 

シナリオから音声まで一人作業でしたが、成果を完結にグラフやアイコンで伝える力が身に付いたかな。

レポートは約50ページ。最後の方は9時から夜22時まで作業することもありました。

試験はプレゼンテーションを含む口頭試験。

レポートの内容を分かりやすく伝えたプレゼンテーションが評価され、割といい成績をもらいました。

 

 

作業中の風景。

 

 

チームのコミュニケーションや、ゴールが見えなくて進捗が滞ることもありましたが、最後はみんなで称え合い、無事終了しました!

 


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最後のプレゼンテーションの部屋。

教授二人と外部から教授一人に見られました。

 

 

 

デンマークの授業は学科の特性上どれもグループワークでしたが、それぞれのグループワークで自分の得意、不得意が分かって、役割を見つけていくことができました。

 

一緒に作業した仲間からも学ぶことが沢山あり、どの授業もとってよかったです。

 

つらつらした小難しい内容でしたが、記録用に残しておきます。