あっち向いてホイ、デンマークデビュー
授業で1時間ちょっとのワークショップのファシリテーターをしました。
ファシリテーターとはワークショップの司会進行役。
ワークショップというのは、グループワークの『会』のことです。
今回はロスキロフェスティバル(日本でいうROCK IN JAPAN)のテント山積問題について。
細かい説明は省きますが、参加者は一週間くらい屋外のライブ会場で
テントを張ってぐちゃぐちゃになりながら衛生状態がひどい状態で過ごし、
最後にドロドロになったテントをその場に捨てていくという問題です。
導入部分の『アイスブレイク』と呼ばれることも多いエクササイズは
立ってやったほうがいいと考え、『あっち向いてホイ』をやりました。
"one, two, three, look this way!"
(即興で考えた英語)
日本人がやると早いテンポで
最初はぐー じゃんけんぽん!あっち向いてホイ!*
*繰り返し
三回戦やるのに2-3分で終わるものの、
初めての人がやると、テンポも違うことから
じゃんけんからあっち向いてホイ
の時間がゆっくりでした笑
”one two three!!”
で勝敗に喜び、
『うーーーーん!!!あっちーーーむいてーーーーほいっ!!!』
(1セット20秒)
的な感じです。
なので当初の設定を3回戦にしましたが、一つ一つの勝敗が大きく、思ったより時間がかかったので、参加者が飽きたところで打ち切り。
後のフィードバックでは面白かったと評価を受けました。よかった!
さてさて本題のワークショップの中身ですが、
今回のゴールは
『ロスキロフェスでするいい行動と悪い行動をリスト化する』ことでした。
ダブルダイヤモンドの論でいくとdiversion のフェーズ。
ファシリテーターは本日のゴール、流れを説明します。
まずはフェスのアイテムのアイコンが書いてある紙に
『どうして置いて帰るのか』、『どうして持って帰るのか』
考えつく理由を書いてもらいます。
ポストイットに理由を一つづつ書いてもらい、それがポイントとなるゲームにしました。
ゲームにすると競争心を煽り、アイデアを出しやすく、飽きにくくさせます。
その後はその出したpostitを分類し、大きな枠組みでカテゴリー化してもらいます。
結構時間がかかったのと、もう少し例をつくって統一 すればよかったかも。
反省点としてグループごとにやったので、そのカテゴリーの階層がばらばらしてしまった、あるいは同じものが違うグループで作られてしまった。
結構理想とグループワークの生産したものにギャップがあって、それをうまく操作するのが難しかったです。
これは一部のエクササイズであと2,3こやりましたが、もう最後の方は時間と参加者の顔色と自分の顔色と全てを心配してパニクってました。
思ったことは
ファシリテーターが思っているほど参加者は時間を長く思っていない。
立つワークショップと座るワークショップのバランス、順番は考える必要がある。
枠が決まって、思考の偏りができるのを避けたいあまり、あまり自由にさせるとコントロールできない。ので、ある程度フレーム化した例を出すことも必要。
参加者が予想もしない答えを出してきたときは一連のワークショップの流れを切って、もともと用意していた例を出す。ある程度のコントロールも必要。
エクササイズをゲーム化するとコントロールできないこともでてくる。ゲームの手法、時間、特典、表彰を総合的に考え、ある程度予想することも必要。
そして参加者全員がその時々に満足しているのか、楽しんでいるのか観察するのでハラハラしてました。
今回初めてファシリテーターをやってみましたが
思ったように結果が出なかった時の舵取り、急なプラン変更はそのワークショップのゴールの明確さ、ファシリテーターのスキル、準備の良さに関わっています。
今回はdivergence だったので、リスト化することがゴールでしたが、リスト化するのにもある程度まとめる必要があり、なにをどこまでまとめるか しっかり決めないと当日のワークショップの流れの『緊急編集操作』でワークショップの優先順位がわからなく、混乱してしまう可能性があると思いました。
ワークショップが終わって、とりあえず気づいたままに書いていますが、とりあえず今言えることは
ほっとしたーーーーー!!!!!
こんな感じで理論から学んでワークショップを運営する授業をやってみたのでした。